農林水産省のデータによると、2022年4月から小麦粉の値段が前年比より17.3%引き上げられたとのこと。
小麦の輸出量の多いロシア・ウクライナ情勢だけが原因で日本の小麦の値段が上がってしまったと考えている人が多いと思いますが、実際日本はロシアからもウクライナからも小麦は輸入していません。
日本が小麦を輸入している国はカナダとアメリカとオーストラリアです。
日本の小麦の値段の上昇の原因は
- 気候(昨年夏の高温・乾燥)によるアメリカとカナダ産小麦の不作
- アメリカとカナダ産の小麦の品質が日本の求める品質と異なっていたこと
- ロシア・ウクライナ情勢による国際価格の上昇
だそうです。
つまり戦争だけが原因だとここまでの小麦価格の上昇につながっていなかったようです。様々な原因が重なって今回のような大幅な小麦の値段上昇が起きました。
しかし、過去最高額と言うわけではなく、実は近年で言うとコロナが本格化し出した2020年10月の方が現在よりも高い価格で小麦粉が取引されていました。調べるまでは知りませんでした。(詳しくは農林水産省のホームページよりご確認ください。)
話は少しそれましたが、最近では小麦粉の値段と米粉の値段の差が少なくなってきて、米粉にシフトする企業や飲食店が注目されていますが、実際には米粉の値段はまだまだ小麦粉よりも高価です。
しかし、私の考えではこのままいけば小麦粉の値段は来年には元に戻ると思います。理由は小麦高騰の原因を見ればわかると思います。
アメリカとカナダの気候による原因が主だからです。
つまり今後小麦粉の値段が高騰することによって、代替品として米粉が普及していくと考えるのであれば、それはあまり期待しない方がいいと思います。米粉を使っていく理由として値段だけを考えているのであれば、それは間違いでしょう。
値段のことだけで言うならば、当たり前ですが米粉の値段を小麦粉よりも圧倒的に下げることができれば、米粉がある程度普及すると思います。しかし、それはまだまだ先のことになるでしょうが、可能性はあると思います。
ただパンに限っては、米粉よりも小麦粉の方が圧倒的に扱いやすいので現時点では米粉パンが小麦粉パンを上回ることは不可能だと思います。
ただ米粉を使った商品の歴史はまだまだ浅く開拓途中の段階です。今後革新的な方法が発見されれば、米粉が小麦粉を上回る時代が来るかも知れませんね。
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