こんにちはkomekoです。
前回、新生児が飲むケイツーシロップ(ビタミンK2シロップ)に危険な食品添加物の安息香酸ナトリウムが含まれているという記事を書きました。それに関して深堀していきたいと思います。
結局飲んだ方がいいのか、飲まない方がいいのかを判断したいと思います。
ケイツーシロップ(ビタミンK2シロップ)とは
そもそもケイツーシロップ(ビタミンK2シロップ)とはビタミンK不足を補うために摂取を推奨されています。新生児は身体や内臓機能がまだまだ未熟で、腸内細菌なども少ない状態です。
ビタミンKには2種類あってビタミンK1とK2が存在します。ビタミンK1は主に緑黄色野菜から摂取可能で、ビタミンK2は腸内細菌や納豆菌が作り出してくれます。
母親の食生活が偏った食生活になると母乳の栄養成分も変わってきてしまいます。そのため赤ちゃんにとってはビタミン不足になりがちです。
ビタミンKは血液を固まらせる効果あり、不足すると出血してしまうことがあります。それがビタミンK欠乏症です。乳児によるビタミンK欠乏性出血症がひどい場合は命を落とすことになります。
それを防ぐためにケイツーシロップが投与されるようになりました。
ビタミンK欠乏症になる理由
理由としてはいくつかあります。
- 母親の健康状態(栄養不足など)
- 赤ちゃんの哺乳量が少ない
などがあります。
もちろん、これ以外にも理由はあります。ビタミンKは胎盤を通過しにくかったり、もともと赤ちゃんの構造上ビタミンKが吸収されにくい体と言うことがありますが、それは今に始まったことではなく人類の歴史上共通してくるものです。
ビタミンK欠乏症が深刻化した理由
ケイツーシロップが本格的に投与され出したのは1989年。出生時と生後1週間と1か月健診時の合計3回が始まりでした。それで欠乏症は減りましたが、全ての乳幼児の出血を完全に防ぐために、現在では生後3ヶ月まで合計13回の投与に増やされています。
つまりそれ以前にビタミンK欠乏症が深刻化したということです。
ですが、私自身ビタミンK不足が深刻化したと言うよりは、公衆衛生状態もよくなり乳幼児の死亡率も改善されてきたため、ビタミンK欠乏症が目立ってきたのではないかと考えています。
そして粉ミルクの普及と食生活の乱れも原因の一つではないかと考えています。
大正6年に和光堂が日本初の粉ミルクを作りました。初期の粉ミルクは牛乳薄めて粉にしただけのほぼ牛乳でした。
母乳に含まれる成分が何なのかの研究も今ほど進んでおらず、粉ミルクができた当初にそれだけで育てられた赤ちゃんは必然的に栄養不足に陥ります。本格的に普及したのは戦後だと言われています。
戦時中や戦後の復興とともに貧困化が深刻化していると食料不足問題となると、母親の健康状態もよろしくありません。そう言う時もビタミンK不足になります。
そしてGHQにより食生活が一気に欧米化されました。日本はパンや牛乳など小麦製品や乳製品で溢れかえりました。そして食品添加物も広がり、母親の食生活もガラリと変化しました。
それら様々な要因が複雑に絡み合い、ビタミンK欠乏症が深刻化したのではないかと考えます。
ケイツーシロップの問題点
ケイツーシロップはビタミンK欠乏症による出血症を防いでくれるので全員が飲むべきだと思うかもしれません。しかし、ケイツーシロップの添加物を見てみましょう。
<ケイツーシロップの添加物>
安息香酸ナトリウム、クエン酸水和物、ゴマ油、水酸化ナトリウム、ソルビタン脂肪酸エステル、D-ソルビトール液、パラオキシ安息香酸エチル、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、香料
安息香酸ナトリウム(安息香酸Na)という保存料はビタミンCと反応することで発がん性物質を生み出すことがわかっています。
安息香酸ナトリウムは自然界にも存在し天然のものもありますが、現在はほぼ全て人工的に作られてる危険な食品添加物です。
この中に防腐剤のビタミンCは入っていませんが、母乳や粉ミルクなどには含まれています。
同時に摂取することで、体内で発がん性物質が生み出されないかの研究もされておらず、リスクだけがつきまとっています。
結局飲むべきか飲まないべきか
結局ケイツーシロップを飲むべきか飲まないべきかは各自で判断してください。
日頃から母親の食生活も健康状態も良く、母乳もちゃんと出るのであれば必要ないですし、
食生活が偏っていて栄養不足で不健康な状態であれば必要だと思います。
ビタミンとミネラルとタンパク質を意識するだけでも全然違います。
あとは粉ミルクの質にもよります。危険な添加物がたくさん入った安物の粉ミルクだと赤ちゃんの健康状態に影響を与えてしまいます。
病院としては各家庭が健全な状況かなど知るよしもないので、とりあえず新生児全員にビタミンK不足のリスクを避けるためにケイツーシロップを与えます。
それにより恩恵を授かる人もいれば、余計なものとなる人もいるのです。
つまり、強制ではないので各家庭で自分で考えてケイツーシロップのメリットデメリット考慮した上での使用を考えてみてください。
まとめ
私の場合ですと3人の子供がいますが、1人目と2人目の時は添加物の知識も乏しく食生活も今ほど考えられたものではなかったため、ケイツーシロップを飲んでいました。
しかし、最近生まれた第3子は母親の栄養状態も良好で母乳もしっかり出るので、もう必要ないと考えています。それよりも添加物のリスクを考慮しました。
食生活に関しては、今日から食の改善を始めたとて、結果が出るのはある程度時間が経ってからになります。大変ですが、妊娠中や出産後母乳をあげている期間はできる限り赤ちゃんに気を使った食生活を心がけたいと考えております。
毎日添加物や砂糖や人工甘味料まみれのお菓子やジュースやケーキを食べたり、ファーストフードだったり、外食を続けると必然的に赤ちゃんにも何らかの影響を及ぼすことになります。
逆に良かれと思って摂取していた栄養ドリンクやサプリメントも添加物まみれの可能性があります。
何かを食べるときは是非、原材料のチェックをおすすめします。
子供の健康は我々親の知識次第です。一緒に食に関して勉強していきましょう。
現在私が使用している粉ミルクです。参考にどうぞ。
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