小麦の危険性

健康

小麦に含まれるグルテンというタンパク質がアレルギーの原因の一つではないかと言われています。

今回はなぜグルテンがアレルギーの原因と言われているのかについて、少し深堀したいと思います。

というかそもそも

『小麦製品を食べていても何も健康被害出ていない人なんてたくさんいるじゃないか』

と思われるかもしれません。しかし、少なくとも全く害がないというわけではないのです。

グルテンはグリアジンとグルテニンの2種類のタンパク質が水に触れることで合わさってできる粘着性のあるタンパク質です。これが腸の壁に張り付いて炎症を起こすのです。

本来、腸は表面がひだ状になっており出来るだけたくさんの栄養素を取り込めるようになっていますが、何でもかんでも取り込んでいるわけではありません。しかし炎症が続くと腸の壁から余計なものまで取り込んでしまいます。そうなると人の身体が持つ免疫機能が作用し異物を排除しようとしてアレルギー症状が現れます。

そうならないようにグルテンを避けることがグルテンフリーにつながります。

日本では戦後食糧難ということもあり、アメリカから大量の小麦が輸入され給食にも採用されるようになりました。(牛乳に含まれるカゼインもアレルギーの原因の1つと言われています。)

日本では昔アレルギーはほとんどありませんでしたが、1960年代頃から徐々に増えてきて現在では深刻な問題となってきています。テレビやマスメディアはこういった情報はスポンサーの関係上報道しませんが、実際のところは小麦摂取量過多、その他添加物、砂糖、乳製品過剰摂取など乱れた食生活が日本人の健康被害に結びついていると思われます。

欧州や欧米は昔から小麦文化なのになぜ平気なのかと思うかもしれませんが、現在の小麦は使い勝手がいいように品種改良が進み、古代の小麦とは異なっています。古代の小麦(スペルト小麦)はグルテン量が現在よりもかなり少なかったと言われています。

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